メッセンジャー・アプリ「テレグラム」の政治チャンネルが、ロシアで人気となっている。数万人が読み、ジャーナリストも引用している。専門家は、ロシアの政治に閉鎖的な面があることから、人々がテレグラムで消息通を追いかけているのだと考える。 1月中旬、国営放送「ロシア24」でおかしな光景があった。3人のジャーナリストが、バラクラバ帽をかぶった人物とインターネット電話「スカイプ」で会話。その人物はコンピュータで音声を変えて、質問に簡潔に答えていた。自分のことを、非ズィガリ(ネズィガリ)と名乗った。テレグラムのロシア政治の「専門家情報」を公開している匿名チャンネル「非ズィガリ」と同じ名前である。 非ズィガリとは、ロシアの政治ジャーナリストであるミハイル・ズィガリ氏に関係している。ズィガリ氏は、匿名取材にもとづくロシア政治の変遷について詳細に説明している本「全クレムリン勢」の著者。非ズィガリ氏のふるまいが