「観る将棋ファン」のための将棋観戦記ブログ。将棋が指せなくてもプロ棋士の将棋観戦は楽しめます。「スポーツを楽しむように将棋観戦を楽しむ」をモットーに毎日朝7時頃に更新しています。朝刊がわりに将棋観戦記をどうぞ!! 第二回電王戦、阿部光瑠(あべこうる)四段と習甦(しゅうそ)の戦いをほぼ一日中見ていた。結果は人間、阿部光瑠の圧勝だった。 序盤、作戦に注目したが先手の一手損角換わり。お互いに角道を開けて飛車先を1つ伸ばしてそこから先手から角を換えるという作戦。かなり対コンピューター将棋っぽい作戦だなあと思っていたが、奨励会三段リーグ時代から用いている、阿部光瑠四段の得意戦法らしい。 私も少し手順は違うのだが実は先手で手損する角交換型の将棋を指す。そのほうが相手の得意を外して、自分の得意というか自分の知っている形に誘導できるからだ。序盤で一番光った阿部光瑠四段の作戦は、9筋の端歩位取りだった。 角