ロックはしょせん白人のための音楽であって、我々黄色い人種にはとうてい理解できないものだ。なんて旧弊なことは言いませんが、というか、「日本人は前ノリで、ロックは後ろノリ、つまりバックビートなんだよ」なんて昭和のセピア色の薫りがしますね。たとえ遺伝子的にそうであっても、バックビートの薫陶をうけた僕たちには関係のないお話ではないでしょうか。 しかし。日本人が決定的に超えられないアメリカ、ヨーロッパとのロックの壁として、私は言語というものがあると思う。間延びする日本語では歯切れの良いリズムに乗り切らない、という陥穽があるのですね。それを口語敬体で解決したのが、はっぴぃえんどの松本隆なんて言われてますけど、私が陳情できる水準のお話ではないためやめときます。 でも。たまに英語を、親の金で留学し言語を体得した人間(が「日本出たほうがいいよ~。世界観かわるから」などとおっしゃるのを見ていると、反吐が出ます