キーボードはパソコンと人間の頭脳をつなぐ接点である。キーボードの使いやすさはパソコンを使いこなすために欠かすことのできない、大切な要素だ。 現在のJISキーボードは、パソコンで文章を書くという立場からは使いづらい。「かな」を上下4段に分けて配置してあるわけだが、文字キーの位置をこれだけの数、全部覚えるのはまず不可能で、ブラインドタッチでの入力は並の訓練では困難である。みんながローマ字入力を利用するようになったのも当然の成り行きかもしれない。ローマ字入力では打鍵するキーの数がほぼ半減するため、配列を覚えやすく、その分入力ミスも少なくなる。だが、よいことばかりではない。例えば、一つのカナの入力に2つのキーを打鍵しなければならないこと。また、入力の際に一つの音素を子音と母音に分解することは音感上不自然で、日本語の感覚に影響を与えることも考えられる。 日本語キーボードは、デスクトップでもノートでも
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