日中関係がよろしくない状況で、かつ円高となっているにもかかわらず、連休となった国慶節や中秋節には、多くの中国人観光客が日本を訪れた。国外旅行と言えば、ガイドブック。そこで今回は、中国人向けの日本旅行ガイドブックはどのようなものか調べてみた。 近年の経済発展を受けて「海外の旅行ガイドブックが増えたのでは?」と思う読者もいるかもしれない。しかし、ここ数年の傾向を筆者の皮膚感覚で言うなら、国内のマイカー旅行、チベット自治区やウイグル自治区などへの個人旅行に関するものが、特に増えたように思う。 日本関連では、東京や京阪神限定の都市を紹介する、個人旅行ガイドブックの新刊が目立つ。最も多く売られているのは、東京に関するガイドブックだ。続く京阪神のものはぐっと少なくなる。また、京都だけを扱うガイドブックや、テレビドラマが引き金となって人気を集めた北海道観光のガイドブックも、若干だがある。
今週のコラムニスト:李小牧 日本の外務省はこの7月1日から、中国人個人観光客向けのビザ発給条件を緩和する、と発表した。現在は年収25万元(約340万円)以上としている発給条件を大幅に引き下げ、富裕層だけでなく中間層も日本に呼び込もう、という狙いだ。 去年、中国本土から日本に来た個人・団体観光客は101万人。条件の緩和で、これまで160万だったビザ発給の対象世帯数は10倍の1600万世帯になる。単純に考えて中国人の個人観光客も10倍になる――と、岡田克也外相は考えているのかもしれない。 だが、そう簡単に行かないだろう。それは、中国人観光客が日本でどんな「観光」をしているかを知ればすぐ分かる。 中国人観光客の多くは、東京〜大阪を5日間ないし6日間で駆け抜ける「弾丸ツアー」に参加する。富裕層のはずなのに、なぜか旅費は航空券や宿泊費を含めて5000元(約6万5000円)程度と格安だ。 彼らが泊まる
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