顔認識システムを搭載した電子看板=21日午前10時35分、JR新宿駅、安冨良弘撮影顔を認識するカメラ(上部)がついた電子看板=21日午前11時、JR新宿駅、安冨良弘撮影 「顔認識システム」を搭載し、広告を見た人の性別や年齢層などを測定する「電子看板(デジタルサイネージ)」の実験が21日、東京都内の20駅で始まった。実験は1年間で、国内の公共交通機関では前例のない規模だ。 主催者によると、撮影は52インチの大型モニター上部に内蔵したカメラで行い、「広告調査実施中」と明記。プライバシーを重視し、個人が特定できる画像は保存しない。性別や年齢層などの測定精度は約7割。得られたデータを分析し、電子看板では、どのような内容が注目されるかを広告主に提供する計画だ。 電子看板は、時間帯や曜日別に内容が切り替えられることに加え、見る人をカメラで撮影すれば性別や年齢層を絞った広告も出せる。現在の駅看板や