ああ 全て与えて帰ろう ああ 何も持たずに帰ろう 与えられるものこそ 与えられたもの ありがとう、って胸をはろう 憎みあいの果てに何が生まれるの わたし、わたしが先に 忘れよう 藤井風【HELP EVER HURT NEVER】「帰ろう」より 同時代の音楽家たちが挙って天才と呼ぶ藤井風が生み出した神曲。 これだけ心が揺さぶられる曲に出会ったのは数回しかありません。 時代が変わっても様々な歌手にカバーされながら風雪に耐えて残る普遍性を感じます。 死の直後の人物が執着を去ってあの世の世界に帰る時の心境を描いた「魂の永遠性」を背景に感じる非常にスピリチュアルな内容。 説明的や説得的なところが全くないのにも関わらず、数多の自己実現本や宗教書のエッセンスを抽出したような秀逸な歌詞。 短い歌詞の中に慎重に選び抜かれた言葉が散りばめられているのを感じます。 肉体を脱ぎ捨てた魂が、天国に上昇していくような