最近、中国やインドが伸びているのは、 所得格差がグローバリゼーションに よって埋まっている最中だから、 という説明に特に疑念はない。 だから、日本は高付加価値の商品開発とか、 知識集約型の産業に集中しなきゃいけない という意見もよく分かる。 それでは、なぜ知識集約型の産業は日本に アドバンテージがあるのだろうか。 確かに、日本企業が持っている組織のリサーチ力とか カイゼンのノウハウというのは素晴らしいと思う。 しかし、もし海外の技術者の賃金が日本よりも安いのであれば、 それこそ中国やインドに大きな研究所を作って そそこで研究者をたくさん雇ってそのノウハウを使えばいい。 そういう流れがそれほど大きくならないのは 単に日本人技術者の給料が安いからだと思う。 少し詳しく説明しよう。 中国やインドのほとんどの職種の賃金は日本より安い。 その結果、一番生産性の高い優秀な層は、 アメリカの大学院に留学