ワクチン確保をめぐり菅義偉首相 (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 国内の臨床試験での有害事象(2回目) (週刊朝日2021年3月19日号より) 国内でもコロナワクチンの接種が始まった。ワクチンにはメリットもあればリスクもある。打つかどうかを決める上でも、できるだけ多くの情報を参考にしたいところだ。ただ、肝心のワクチンは政府の計画どおりに供給されていない。どうやら政権内の足並みに乱れが起きているようだ。 【一覧表】国内の臨床試験での有害事象はこちら * * * ある官邸関係者があきれながらこう言う。 「菅(義偉)政権にとっては五輪開催だけが浮揚の望み。接種が1回でも問題ないとか、もう何でもありです。それで誰も責任を取ろうとしない」 欧米に比べてワクチン接種の開始が2カ月も遅れたうえ、供給体制も当初の計画どおりに進めることは困難な状況になっている。米ファイザーとの基本合意では6月