山形県教育委員会は22日、県立高校の女性教諭(55)が約32年間、教員免許状を持たずに保健体育を指導していたとして採用日にさかのぼって教諭の任用を無効にすると発表した。県教委は、女性教諭がこれまで4校で指導した約7700人の生徒の単位は有効と判断。支払った約1億数千万円の給与の返還を求めることなどを検討する。 県教委によると女性教諭は1982年度に県外の大学を卒業。教員免許取得に必要な単位は取得したが、免許状の申請時期に体調を崩し手続きをしていなかった。山形県の教員試験をへて84年4月1日に任用された。