熊本県阿蘇市内で見つかった地震による断層とみられる地表のずれ=23日(中田高・広島大名誉教授提供) 熊本、大分を襲った一連の地震で、阿蘇山のカルデラ北西部に当たる熊本県阿蘇市内で、16日に起きたマグニチュード(M)7・3の地震で出現した断層とみられる地表のずれを、中田高・広島大名誉教授(変動地形学)らが24日までに確認した。 中田氏によると、断層とみられるずれは垂直方向に最大1メートル超、水平方向には10~数十センチ。南西―北東方向に断続的に5~6キロ続いていた。地震後に出現した断層と同様に、断層をはさんだ向かい側が右にずれる「右横ずれ」の特徴が見られた。 地震で不安定になった地面の表面にひびが入る「地割れ」が生じた可能性も否定しきれないが、中田氏は「右横ずれが生じているので、(地下の岩盤がずれたことによる)地震の断層と考えている」としている。 中田氏らは既に、今回の場所から4~5キロ南