その晩、私はひとりの男と酒を飲んでいた。 「明日上京するので、お会いできませんか?」 ゲームブランド・の~すとらいくを主宰する西田一から、そんな連絡をもらったのは、前日の夕方だった。ヒロインが全員男の娘ということで注目された『女装山脈』を出発点に、ひたむきに男の娘をテーマにしたアダルトゲームをつくり続ける男。 ともすれば「変態」と謗(そし)られるテーマに人生を賭けた男と初めて会ったのは、昨年制作した『女装学園(孕)』が発売された直後のことだった。 共通の知人がいたことがあったからか、それとも、私自身が「男の娘が最高である」とか、「三次元で男の娘になっている人たちは羨ましい」という本音を隠す必要もないと思って話をしたためか、いずれにしても、話は弾んだ。 私の想いに応えるかのように、西田もまた作品への情熱を、とめどもなく語ってくれた。 中でも、彼が熱く語ったのは『女装山脈』から通底する、男の娘
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