確かに、辞書には、語源として、「老婆が必要以上の心配をすることから」と なっていて、必ずしも目上から使う言葉と限ってはいないようですね。 が、老婆の心なだけに、経験豊富な人が、自分よりも経験が少ないと 思われる人に対して使う言葉という印象があります。 「若い人が、その人の判断でやっているのだから、それを尊重したい気持ちも あるけど、念のために、言わずもがなだけど経験に基づく助言をさせてね」 というニュアンス。 へりくだった表現であるのは間違いないと思いますが、その前提として、 あえてへりくだるほど本来は経験豊富な立場にあるということが行間に 見えるような感覚でしょうか。 では、逆の立場の者が使うのは、どういう言葉が相応しいかというと、 文章なら「愚見ですが」「蛇足かと思いますが」「失礼ながら」「差し出口を 申しますと」 のような表現の方が無難なのではないでしょうか?