『だれかが風の中で』(だれかが かぜのなかで)は、1972年(昭和47年)にリリースされた上條恒彦のシングル。フジテレビで同年放送された『木枯し紋次郎』の主題歌である。作詞は和田夏十、作曲は小室等。同年だけで約23万枚を売り上げた。 『木枯し紋次郎』の制作総指揮を担った市川崑監督は、これを「時代劇にするのではなくむしろ西部劇にする」という方針のもと、その主題歌にも従前の時代劇主題歌とは一線を画すものを採用することを考えていた。そこで市川は、妻であり市川監督作品のほぼすべての脚本に関わった脚本家の和田夏十に作詞を依頼した。和田は連用中止法を駆使して感情のほとばしりを表現、孤独ながらも力強く生きる紋次郎の姿を借りて希望に満ちた人生を謳歌する、芯のある歌詞にまとめ上げた。すると市川はそれをフォークバンド・六文銭を率いるフォークシンガーの小室等(当時28歳)のもとに持ち込み作曲を依頼。市川から『木