木の枝にとまって樹皮のなかに隠れた昆虫を探すムネアカゴジュウカラ。米ワシントン州で撮影。(PHOTOGRAPH BY VICKIE ANDERSON, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 北米を訪れたら、スズメの仲間のアメリカコガラやムネアカゴジュウカラの明るい歌声を耳にすることがあるだろう。だが、そのさえずりに歌詞がついていることをご存じだろうか。(参考記事:「ヒット曲はますますヒット、鳥で判明、最新研究」) 「言語学者からは怒られるかもしれませんが、言葉と言ってもいいでしょう」と米モンタナ大学の生態学者エリック・グリーン氏は話す。 実際、アメリカコガラは約50種の特徴的な声を使い分け、「危険!」「ごはんちょうだい!」「恋人募集中!」などといった大事なメッセージを伝えている。 グリーン氏の研究チームは以前の研究で、ムネアカゴジュウカラ(以下、ゴジュウカラ)がアメリカコガラ