気候変動と運河開通による海面上昇で壊滅したセネガル北部サンルイ近郊の集落の跡(2013年5月7日撮影、資料写真)。(c)AFP/SEYLLOU 【1月20日 AFP】地球の気候の自然変動パターンの詳細な分析から、海水面の大幅な上昇が進んでいる可能性を示す「懸念すべき」兆候を発見したとの研究結果が19日、発表された。 米科学誌サイエンス(Science)に発表された研究成果は、地球で発生した最後の温暖期の間に当たる約12万5000年前の海面温度が、現在と酷似していることを示している。だが、科学者らを懸念させているのは、当時の海水面が現在より6~9メートル高い位置にあったことだ。 米オレゴン州立大学(Oregon State University)などの研究チームが主導した研究論文は「これは懸念すべき傾向だ」と指摘し「総合してこれらの結果は、現代の温暖化に対して海洋が将来的にどのような反応を示