埼玉県和光市のマンションの一室で80代夫婦が殺傷され、同市に住む孫の中学3年の少年(15)が殺人未遂容疑で逮捕された事件で、少年が調べに「学校に許せない生徒がいて殺そうと思っていた。家族に迷惑をかけたくないと思い、まず家族を全員殺してからにしようと思った」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は動機について慎重に調べている。 事件は18日夕、同市のマンションの一室で発生。住人の男性(87)が刃物で殺害され、妻(82)も重傷を負った。県警は19日、祖母に対する殺人未遂容疑で孫の少年を逮捕し、祖父の殺害にも関わったとみて捜査している。 捜査関係者によると、少年は容疑について「間違いありません」と認める一方、感情の起伏が激しい状態だという。「学校に許せない生徒がいた」とする供述についても、慎重に裏付けを進める。