2019年7月17日、吉祥寺の東急百貨店の裏手に、「本」をテーマにした、新しいスポットが誕生しました。その名は「吉祥寺×4ビル(バツヨンビル)」。 なかでも、地下1階のフロアを使い、個人の小さな本屋さんをシェアする「ブックマンション」が注目です。 このビルの仕掛け人であり、三鷹にある無人の古本屋さん『BOOK ROAD』のオーナーでもある、中西功さんに、両方の本屋さんを手掛けたきっかけ、目指す方向性について、お話を伺いました。 無人古本屋さんが成り立つ理由 ――「ブックマンション」のお話の前に、まずは無人古本屋さん『BOOK ROAD』のお店を始めた経緯を伺いたいです。 本が好きすぎて、どんどん収集しているうちに、家が本であふれてしまい、妻から「なんとかして」と言われていたんです。売るのもいいけど、二束三文の値しかつかないし、捨てるのはもっと嫌。だったら、自分で直接売れる、古本屋さんなんて