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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/picture (3)

  • 癌と闘う両親にカメラを向けて

    A LIFE IN DEATH Photographs by Nancy Borowick 34年目の結婚記念日に寝室で抱き合う父ハウイーと母ローレル。2人が同時に末期癌と診断されるとは、以前なら想像もつかなかった(13年3月) 2013年、私の両親は癌と闘っていた。母は20年近く乳癌の治療を受けていたが、そこへ12年末、父も膵臓癌と診断された。末期のステージ4だった。 迫りくる死の恐怖に負けず、きつい痛みと苦しい抗癌剤治療に耐え抜く2人。私は両親の勇敢な姿を写真で残そうと思った。夫婦として冗談を言い合う日々から、患者と介護者として互いをいたわり合う様子まで、すべてをカメラに収めた。私の心の中にあったのは、両親を不憫に思う気持ちだけではなく、彼らに対する深い尊敬の念だ。 死について語りたい人なんかいないだろう。誰もがいつかは自分も死ぬのだと分かっていても、その日が近づくまであえて考えないよ

    癌と闘う両親にカメラを向けて
  • 男だけが消えた 旧ソ連の小さな国

    No Man’s Country Photographs by Julien Pebrel 夕暮れ時に牛を放牧する女性。母親(90)の面倒を見て暮らしている。夫と長男はロシアで働いていて、次男は兵役中、長男の嫁は実母の看病のため実家に戻った 旧ソ連の辺縁地帯では、貧困と失業が蔓延している。アルメニアもそんな国の1つ。就労年齢に達した男性の実に9割が、仕事を求めてロシアウクライナなど近隣の国へ季節労働者として出ていく。戻るのは仕事のない冬の間だけだ。ロシアへ行けば、アルメニアの3倍以上稼ぐこともさほど難しくない。当然のように、高校や大学を出たばかりの若者が次々に国を出ていく。ソ連の崩壊以来、こうした状態が日常化している。 村にいるのは留守を預かる女たちがほとんど。夫も、兄も、父も、祖父も──働ける男の姿はない。残された女たちは手を取り合い、夫や父の帰りを待ちわびる。だが、女たちを待ち受ける

    男だけが消えた 旧ソ連の小さな国
    gimonfu_usr
    gimonfu_usr 2014/07/20
     ( アルメニア )
  • スペインに増殖する「死の町」

    Failed Urban Utopias Photographs by Markel Redondo 国内随一の高い失業率に苦しむアンダルシア州マラガには建設途中の廃墟が多数並ぶ 人の気配が消えた高級住宅街。時が止まったように放置された建築途中のサッカースタジアム。写真家のマルケル・レドンドが写し撮るスペインの町並みには、SF映画のワンシーンのような光景が広がっている。 2000年代前半、スペインの銀行は好景気と規制緩和の波に乗って誰にでも金を貸し、熱狂的な建設ラッシュを巻き起こした。郊外のプール付きの邸宅は「スパニッシュドリーム」ともてはやされ、地中海沿岸では巨大リゾート施設の建設計画がいくつも進行。スペイン国内の06年の住宅着工件数は、フランスとイギリス、ドイツを合わせたより多い76万件に達した。 だが08年の経済危機で住宅バブルがはじけると、すべてが一変する。ローンを払えない多くの人

    スペインに増殖する「死の町」
    gimonfu_usr
    gimonfu_usr 2012/10/16
    再エネ /
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