「古代の重戦車」戦象 象さんといえば、現代の我々にとっては芸をしたり言葉を覚えたりする、利口でかわいい動物というイメージがあります。 ですが昔の人にとっては象は「恐ろしい巨大兵器」であり、一度解き放たれると残忍に兵士を殺しまくる動物でありました。 結局のところそういう性格に象をしているのは人間で、平和で穏やかになるよう育てると穏やかになるし、人を殺すように育てると恐ろしい殺戮マシーンになるわけです。 今回は歴史上、戦象がどのような役割を果たしてきたかをまとめていきたいと思います。 参考文献は、「図説 動物兵士全書 マルタン・モネスティエ著 原書房」です。 1. 古代世界最強の戦象 恐怖の戦象 冒頭でも述べたとおり、古代世界では象は「最強」でした。 数十等の象が一斉に突撃してくると、騎兵の馬はパニック状態になり突撃を拒否し、歩兵部隊は恐怖で立ちすくむか、後ろを向いて必死で逃げ出すしかできなく
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