メディア大手のフジ・メディア・ホールディングスは、5月15日より通販大手セシールの株式を公開買い付け(TOB)して子会社にすると発表した。フジ・メディアHDの通販子会社ディノスとセシールを合併させ、売り上げ拡大とコスト削減を図る方針。セシールの経営陣はTOBに賛同を表明した。またセシールの親会社LDH(旧ライブドアホールディングス)は持ち分すべてを応募する方針。 フジ・メディアHDの子会社フジ・メディア・サービスが、7月1日までセシール株を1株180円で買い付ける。これは5月13日までの過去1カ月間における市場終値平均に対し約11.33%ディスカウントした額。買い付け予定数の下限は議決権ベースで56.21%。LDHとその子会社のアジア物産が同数を応募する見込み。上限は設けず、80%程度の応募があった場合は、フジ・メディア・サービスが株式交換によりセシールを完全子会社にすることを検討している