前衛の芸術家で、作家としても芥川賞を受賞した赤瀬川原平さんが、26日、敗血症のため、東京都内の病院で亡くなりました。77歳でした。 赤瀬川原平さんは横浜市で生まれ、美術学校で油絵などを学びながら公募美術展に芸術作品を出品し、芸術家として活動を始めました。 さまざまなものを包装紙で包むなどして「梱包」するなど、前衛的な芸術作品の制作やパフォーマンスで活躍し、昭和40年には千円札を題材にした作品が通貨模造に当たるとして起訴され注目を集めました。 その後、漫画や文学作品の執筆にも活動の幅を広げ、昭和56年には尾辻克彦名義の短編「父が消えた」で芥川賞を受賞しました。 赤瀬川さんは街中にある役に立たないものを「トマソン」と名付けてその意義を考えるなど、身の回りに着目した活動や、カメラの愛好家としてスナップ写真を発表したりといった活動でも知られています。 また、物忘れなど年を取ることに伴う現象を「老人