日立製作所は27日、働く社員の「幸福感」を高める人工知能(AI)を開発したと発表した。名札型ウエアラブルセンサーを通じて各社員の行動データを取得し、AIがスマートフォンに職場でのコミュニケーションや時間の使い方などをアドバイスをしてくれる。 日立はグループ内の営業部門約600人を対象に実証実験を開始しており、課題を改善し、早ければ、今年度内の実用化を目指す。 「上司と会うには午前中がおすすめです」。「Aさんと5分以下の短い会話を増やしましょう」 日立が開発したAIは、組織の円滑なコミュニケーションを促進し、各社員の幸福感を高める。 名札型ウエアラブル端末に搭載したセンサーが各社員の体の特徴的な動きを測定。このデータから幸福感を推定し、AIがさまざまなアドバイスを行う。 日立は昨年、組織の活性化や幸福感を高めるAIを開発した。すでに三菱東京UFJ銀行、日本航空など13社から受注している。個人