団塊世代のファッション〜スーツを脱いで“脱・会社人間”を意識する 団塊世代のビジネスパーソンが、“制服”とも言えるビジネススーツとネクタイを脱ぐ日が間もなくやって来る。紳士服専門店、百貨店、スーパーなどは、団塊世代を中心とした50代の男性向けのカジュアルファッションを積極展開するようになった。 リタイア後の生き方は多彩だ。働くシーン、地域で活躍するシーン、趣味を楽しむシーン、自宅で家族と語らうシーン。ファッションは、それぞれのシーンを演出する重要なファクターの一つになる。 しかし、仕事頭からなかなか抜け切れないとの同じく、ファッションに関しても、スーツの安心感から抜け出せない男性が多い。企業社会というフォーマルな世界で30数年過ごしてきた団塊/シニア世代の多くは、どんなふうにカジュアルな装いに変わっていくのか。それを後押しできるかどうかが、提供側の課題となる。 「スーツにネクタイで