パソコンでページを作ることが当たり前になった現在の出版業界において,「どのソフトウェアを標準とするのか」というのは常に重要な問題です。一冊の本を作るためには非常に多くの人々が関わり,その過程でデータのやりとりも頻繁に行われます。このような現場で,各自が持つソフトウェアの種類がもしバラバラだったら,作業は難航しトラブルが勃発することでしょう。標準ソフトウェアを決めることは,出版までのスムーズな作業のためにもっとも大事な要素のひとつなのです。この状況を例えるなら,書類データをMicrosoft社のExcelやWordで作るのが当たり前になった現在,会社で使うほとんどのパソコンにMicrosoft Officeがインストールされているのと似ています。 パソコンでページを作ることをDTP(DeskTop Publishing)と言います。DTPの現場で,かつて標準とされていたのはQuark社のQ
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