【繊研新聞 12月12日】 ■経済調整に1、2年価格変えず質向上 世界同時不況突入が現実になり、日本でも月を追うごとに消費不振が深刻化している。生活防衛に走る消費者が、中でも支出を削るのが衣料品。衣料品小売業は今後ますます、顧客の厳しい選別にさらされる。 米国投資銀行などが過剰に膨張させた信用バブルがはじけ、当初は軽微な影響しか受けないと見る筋もあった日本経済も、あっという間に深刻な打撃に見舞われている。これはある意味当然のことで、日本も他国も区別なくグローバル経済に組み込まれており、それを前提に経営を考えないといけないということ。 我々、実業をやっている立場からすれば、実体のない金融バブルがはじけて実業中心の経済に回帰するのは良いこと。多少苦しい経営環境が続くが、おそらく1、2年で調整を終えるだろう。 消費者は生活が厳しくなると店やブランド、商品を厳しく選別して、納得したものだけ