タグ

2007年1月7日のブックマーク (8件)

  • 「Wisdom of Crowds(群衆の叡智)」元年

    謹賀新年。今年もどうぞよろしく。 「ウェブ人間論」の「おわりに」で 僕は「ウェブ進化論」に対する感想を、ネット上で一万以上読み、そこからたくさんのことを学んだ。読者畏るべし、と思うことしきりだった。 文章を構成する言葉の多義性や、言葉が喚起する豊穣なイメージゆえ、書くときに自分が意識していた以上のことを読者が汲み取り、それが読者固有の経験と結びつくことで新しい知が生まれ、それがウェブ空間を経由して僕のところに還ってくる、という得がたい経験をたびたびした。 と書き、年末には毎日新聞夕刊に 世の中には、途方もない数の「これまでは言葉を発してこなかった」面白い人たちがいる。私は「ウェブ進化論」の書評や感想をネット上で一万以上読み、そのことを心の底から実感した。人がひとり生きているというのは、それだけでたいへんなことなのだと思った。 たとえばあるとき私は「これは凄い書評だ」と目を見張るような文章に

  • 2007年はコミュニティ復権元年? : 大西 宏のマーケティング・エッセンス

    2007年01月04日23:22 2007年はコミュニティ復権元年? カテゴリ変化への視点 kinkiboy Comment(2)Trackback(6) 匿名という問題は結構複雑ですね。会社に勤めている人たちが2ちゃんねるやブログ、またSNSなどで匿名で意見をネットにあげることは、しかたないことであり、しかもそれだから自由にネットに主体的に参加できると言われます。しかし、よくよくよく考えてみれば、それも奇妙な話であり、道義的にも法的にも秘匿しなければならない問題を暴くというのならいざしらず、名で書いて会社や身の回りでトラブルが起こる、あるいはその危険を感じるというのは、企業や社会のほうが病気と感じるのですがいかがですか。 企業も含め病気である社会からの自衛手段としての匿名を使うということは当然のことでしょうし、さらにペンネームを持つと言うこと自由でしょう。しかし問題は、匿名であるために

    2007年はコミュニティ復権元年? : 大西 宏のマーケティング・エッセンス
  • 不可視な結びつき、匿名のアイデンティティ: DESIGN IT! w/LOVE

    そもそもアイデンティティというのは、自身と誰かほかの相手との相互関係のなかで生まれてくるもので、一般に信じられているように、個のなかに存在するものではありません。 ヒトの意識が脳の中に閉じ込められたことはいまだかつて一度もないその意味でちささんが引いてらっしゃる梅田さんの次のような言葉にも実は盲点があるんです。 これまでは人間の脳という物理的な制約の中に閉じ込められてきた個人の経験や思考が、これからは他の人たちとゆるやかに結びつき始めるのである。 個人の経験や思考が完全に「脳の中に閉じ込められた」ことなんて、いまだかつて一度もないということがここでは語られていません。 梅田さんはおそらくわかって書いてらっしゃるのでしょうけど、「これからは他の人たちとゆるやかに結びつき始める」というのは、実は当に「結びつき始める」わけではなくて「元々結びついていたものがあらためて結びつき始めたように見える

  • Wisdom of Crouwds こそがコミュニティ (What's inspire me ?)

    コミュニティの復権と匿名性の問題を一緒に語ってしまうのは、少し難しい気がしました。 人はコミュニティのなかでしか自分の顔を確かめることができないわけで、匿名であるということは個人としてのアイデンティティを持てないということであり、それを貫いて生きていくというのは辛いことです。コミュニティの復権は、個人のアイデンティティの復権の問題でもあり、いったん失われたコミュニティを社会が取り戻すには時間がかかるとはいえ、きっと社会的なニーズとして大きなトレンドとなってくるものと思います。 確かに、コミュニティというのがキーワードであり、その力を生かす、またはその活動の場を提供することが既存ビジネスに求められてくるとは思います。シリコンバレーがあそこまで社会的インパクトのある企業を排出できるのも「シリコンバレー」という地域のコミュニティの力があるからです。しかし、コミュニティ内でのアイデンティティがない

  • 人生においてタギングは不可避:DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 これ、お気持ちはよくわかります。 人というものは誰しも一言で説明が足りるような単純な像物ではないし、単純化しようとするとどうしても「記号」に頼らざるを得なかったりするものです。例えば「職業」であったり「好きなスポーツ」であったり「98年MBA取得」であったりはたまた「乗ってる車」であったり・・・。でもそういう「わかりやすい記号」で人は人を理解しようとしてしまう。そこに一番の危険な「分かったつもりの見当違い」が潜んでるのだと。 さつませんだい徒然草:タギングについて(ディスプレイの向こうには生身の人間がいる、ということ)。 確かに、僕自身、自分の書いたエントリーにつけられたタグを見て不快に感じたりすることもあります。それは自分自身の評価ではなくてもそう。たとえば、「あとで読ん

  • タギングについて(ディスプレイの向こうには生身の人間がいる、ということ)。 : さつませんだい徒然草

    January 05, 2007 タギングについて(ディスプレイの向こうには生身の人間がいる、ということ)。 ども、店主です。正月休みは(やっぱりというかなんというか)読書なんて出来ませんでしたよ。子供は手がかかるもんです。 とはいえ、この年始に時間を作ってはを読んでました。「コインロッカーベイビーズ」とか「顔のない裸体たち」とかもろもろ。 「コインロッカーベイビーズ」も「顔のない裸体たち」も、ちょっとエロい描写やグロい描写があるのであんまりおすすめできませんが、ちゃんと読むとどちらも深みのあるいいでした。あっそうそう、これから僕、レビュー的なものはなるべくAmazonに書き込むことにしたので、興味ある方はそちらをどうぞです。 で、この「顔のない裸体たち」を読んで考えたことを。 実生活において20人も30人もの相手から、その人の考えてることを聞きだせる機会なんてまず無いのに、いざネット

    タギングについて(ディスプレイの向こうには生身の人間がいる、ということ)。 : さつませんだい徒然草
  • http://www.hirokiazuma.com/archives/000252.html

  • 心は量子で語れるか―21世紀物理の進むべき道をさぐる/ロジャー・ペンローズ: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 そういえば、この書評を書くのを忘れてました。 続けて3冊読んだペンローズ関連のの3冊目(これの他には『ペンローズの<量子脳>理論―心と意識の科学的基礎をもとめて』と『ペンローズのねじれた四次元―時空をつくるツイスターの不思議』)。 3冊読んだ中では、ペンローズ自身によって書かれた文章が中心のこのが一番ペンローズの考えていることがわかりやすかったです(当たり前か?)。 The Large,The Small and The Human Mindこのの原題は"The Large,The Small and The Human Mind"。その名のとおり、このは、宇宙スケールのマクロの世界を扱う第1章、量子スケールのミクロの世界を扱う第2章、そして、スケール的にはその