不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 茂木健一郎さんの『脳とクオリア―なぜ脳に心が生まれるのか』がおもしろい。 まとまった書評は後日書くとして、今日は「第7章 「理解」するということはどういうことか?」に出てくる言葉の意味などの理解に関して、書いてみようと思います。 「猫」という言葉の意味はどこにある?このブログでは記号論といえば、主にパースのそれを参照していますが、それとは異なる記号学の体系としてソシュールによるものがあります。 パースの三項関係を基本とした記号には確固とした意味が存在しないとみる記号論に対して、ソシュールの記号学はそれが構造主義とみなされるように、記号を他の記号との差異によって捉えます。 例えば、「猫」という言葉は、他の様々な言葉との関係において表すことができるでしょう。 「猫」は「犬」では