ユーザー企業はどのように、ITを経営に生かすべきか――。日本情報システム・ユーザー協会が実施した「企業IT動向調査2012」の結果を基に、2012年度に採るべきIT戦略を示そう。今回は、スマートフォンやタブレット端末などの「ポストPC」端末と、クラウドコンピューティングに焦点を当てる。 ビッグデータやクラウド、スマートフォンなど、新しいIT活用のコンセプトやそれを実現する製品・サービスが、次から次へと登場している。視点を経営サイドに移してみると、事業のグローバル化は避けられない。激変する為替相場や急騰する資源など、様々な経営環境の変化に企業は迅速に対応していく必要がある。 ユーザー企業のシステム部門は、こうした変化を的確にとらえ、IT戦略を立案・実行していく必要がある。その一助となるため、日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の最新の調査結果「企業IT動向調査2012」(調査概要は文末