自己犠牲はやめよう! 実際に賃金を払わなくても有償労働の価値があるとみなそう。会費免除や労働免除、仕事の外注もありに……という声も(撮影/写真部・植田真紗美) 働く親にとって、PTA活動は敬遠したいもののひとつ。効率の悪さに辟易することもあるが、やり方や関わり方を変えることで、展望も開けそうだ。 都内のある私立小で昨年度、役員を務めた女性(39)は振り返る。IT企業に勤めており、このアナログっぷりに驚いた。 バザーの時、各家庭から回収した弁当の注文用紙も手作業で集計していたため、見かねてノートパソコンでエクセルに打ち込み始めたら、周囲から浮いてしまった。学校は個人情報保護法の関係で名簿を作っておらず、最初の保護者会で全員のメールアドレスを集めることから始めなければならなかった。 横浜市の女性も、名簿は手書き、連絡は「イエ電」、スケジュール調整のたびにPTA室のカレンダーを確認するため学校に