熊本県教委は1月28日までに、今夏に実施する2020年度教員採用試験で、小学校教諭などの体育と音楽の実技試験を廃止することを決めた。志願者数の増加が狙い。 県教委によると、これまで採用試験では二次で体育(水泳、器械運動)と音楽(指定曲のピアノ伴奏)の実技試験を実施し、論述試験や個人面接などと併せて採点してきた。実技の廃止決定に伴い、配点などについて検討を進める。 県教委は「09年度以来、採用枠が増えているのに志願者は減る一方だ」とし、09年度採用で約9.4倍だった倍率が、19年度採用では2.3倍まで下がったと説明。「採用試験での負担を減らし、志願者を増やしたい」と話す。