昨年8月から12月までの連載「チーム学校~支援の現場から」には多くの反響が寄せられた。目立ったのは、「他にも『チーム学校』として取り上げるべき職種がある」との指摘だった。 「学校事務職員も、チーム学校の一員として働いています」。こんなメールを寄せてくれたのは、公立小学校の校長(60)だ。同校では、遅刻をした児童は必ず職員室に寄ることになっており、事務職員が声をかけて教室に送り出す。その際の様子や保護者からの電話で気づいたことを教員に伝え、支援に役立てているという。 同校の事務職員からその後、校長を通じて文章が届いた。自分が貧困であることを理解していなかったり、あきらめたりしている子供もいるといい、「いかに寄り添い、前を向ける力を養っていけるか。職員全体が同じ方向を向くことが、チーム学校を機能させる第一歩」と記されていた。事務職員として、就学援助を受ける家庭の貯蓄が尽きて銀行振り替えができな