「ホワイトハウスが『エレーニン彗星は地球に衝突する危険性がある』とする文書を発表した」――こんな話がインターネット上の一部で出回っている。それは本当なのか。国立天文台や日本スペースガード協会の専門家にきいてみた。 話題の主はC/2010X1(エレーニン彗星)といい、2011年10月半ばに最も地球に近付く。彗星研究の専門家、国立天文台(東京)の渡部潤一教授は、軌道計算の結果を教えてくれた。この彗星は2010年12月に発見されたばかりだ。 衝突の心配「まったくない」距離 渡部教授によると、エレーニン彗星が最接近した時でも、地球からの距離はざっと3000万キロ。地球に衝突云々を心配するようなものでは「まったくない」そうだ。同程度に地球に近付く彗星は「毎年、年に数個はある」。ちなみに、地球と月の距離は変動もあるが概ね38万キロだ。太陽までは概ね1億5000万キロ。 エレーニン彗星は小規模で、夜空で

