◇参院予算委 「勅語の精神は道義国家を目指すこと」 稲田朋美防衛相は8日の参院予算委員会で、明治憲法下の教育理念である教育勅語について「『日本が道義国家を目指すべきだ』という精神は、取り戻すべきだと考えている」と述べた。教育勅語は1948年、「基本的人権を損ない、国際信義に対して疑いを残す」として衆参両院で排除と失効確認が決議された。稲田氏に対し、資質を問う声が上がる可能性がある。 大阪市の学校法人「森友学園」の幼稚園で園児が教育勅語を暗唱させられていたことに関し、福島瑞穂氏(社民)が見解をただした。稲田氏は「勅語の精神は親孝行、友達を大切にする、夫婦仲良くする、高い倫理観で世界中から尊敬される道義国家を目指すことだ」と説明。「勅語自体が全く誤っているというのは違う」と語った。 福島氏は「教育勅語が戦前、戦争への道につながり、道徳規範として問題を起こしたのでは」とただしたが、稲田氏は