「分配」志向の民主党政権になって、「格差是正」に期待が高まっていると思うのだが、メディアの論調がしばしば「義賊」待望になっているのは気に入らない。「義賊」とは、鼠小僧とかロビンフッドみたいに、金持ちから奪って貧乏人に分けるという考え方である。わかりやすいのだが、それを政治でやっちゃうと、金持ちはますます自分の富を隠し、世の中のために流通しなくなるし、また「成功しよう」という個人のインセンティブを奪って、昔のソ連になってしまう。 それよりも、お金持ちのお金を、普通の人にはできないリスキーな投資に向けさせたり、優位な地位にある人から先に雇用流動化の荒波をかぶるようにする、などといった、「金持ちをなるべくたくさん働かせる」仕組みを志向すべき、と思う。 そんなことを考えたのは、最近早稲田の社会人ビジネススクールの方々と話をする機会があり、「どうしてスタンフォードMBAの方々は皆起業志向なんですか?
前回エントリでちらっとコミックの話をしたので、その流れを受ける感じで出版業界の話を少々。 出版業界の状況が、抜き差しならぬ渦中にあるというのはもう逐一書くまでもない。昨日はゴマブックスが民事再生から再生支援へというニュースで経営状況がどんな風だったかの資料を少し手繰ったりしていた。(誤解は無いと思うが、支援者のアクシスパートナーズの関係者ではない。念のため。) 業界の行く末がどうするどうなるという議論については、ちょいと乱暴にまとめると、 再販制からどう上手く業界構造を調整するか デジタル化をどのように進めるか というあたりに結局多くの議論の焦点は戻ってくる。 異論は立てられるだろうが、大きくは外してないだろうというところで上記仮説を一旦留保するとして、取り上げたいのはちょっと別の角度となる。 出版業界の要素分解 上記の2仮説を受けて、出版業界全体について考えると概ね以下の要素を踏まえる必
『社会保険・年金のキモが2時間でわかる本』の石井さんからのご紹介で 著者から直接ご賜本。ありがとうございます。 300社以上の人事制度を支援してきた著者は 成果主義と「即戦力」への依存を真っ向から否定する。 「必ずダメになる」が挑発的でいいですね。 まずは人件費と売上の関係について プロ野球の球団と選手になぞらえて明快に説明。 このあたりを意識しながら仕事してる人って 実はものすごく少ないんじゃないだろうか。 その上で なぜ成果主義では業績悪化のスパイラルに陥ってしまうのか、 なぜ「即戦力」に頼る会社はダメになるのか、というところから 「じゃあ経営者はどうすりゃいいのさ」 「組織の中にいる人はどう働きゃいいのさ」というところまでの流れが スムーズに語られていて読みやすかった。 重要なのは「成長」であり、 そのために重要なのは評価のルールが明確になっていることだというあたり 以前別の分野で考
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