4月8日にファーストリテイリングが明らかにした決算リポート(2015年8月期中間期)によると、海外事業は明暗が分かれているようだ。 【写真】メルボルンの店舗はこんなに巨大 グレーターチャイナ(中国・香港・台湾)、韓国については「計画を上回る大幅な増収増益」、東南アジア(シンガポール・マレーシア・タイ・フィリピン・インドネシア)、欧州(英国・フランス・ロシア・ドイツ)が「ほぼ計画通りの増収増益」とある。その一方、米国市場は「業績は計画を下回り、赤字幅が拡大」、4店舗を展開するオーストラリアは「初の春夏商売により販売が苦戦、赤字」だ。 ユニクロがオーストラリアに進出したのはちょうど1年前。「販売が苦戦、赤字」の理由はどこにあるのか、現地店舗を取材して考えてみた。 ■ オーストラリアでも日本式の接客 ユニクロは2014年4月、オーストラリア南東部のメルボルンに進出した。メルボルンは人口4
ブラジルに日本人移民が初めて到着したのは、1908年のこと。以来、移民は戦前に19万人弱、戦後に5万人余を数えるが、中には明治天皇の孫もいた。 4月15日、サンパウロの自宅で逝去した多羅間(たらま)俊彦さんがそのお方だ。享年86。 1929年、後に首相を務めた東久邇宮稔彦(なるひこ)王の四男として誕生。母親は明治天皇第九皇女の聰子内親王。つまり明治天皇の孫で昭和天皇の従弟にあたる。 47年10月、秩父、高松、三笠の三直宮(じきみや)を除く11宮家、51人が皇籍を離脱。俊彦さんは慶應義塾大学法学部を卒業後、51年に元サンパウロ総領事の多羅間鉄輔さんの未亡人で、広大なコーヒー園を持つキヌさんの養子になり、ブラジルに渡った。 俊彦さん本人は、小誌に〈皇籍を剥奪されても、特に何も感じませんでした。これでようやく身軽になれると思いました〉などと当時を振り返っている。 皇籍を離れ、一農民にな
● 安倍首相訪米前の現地で 圧倒的に高い歴史認識への関心 現在、日本の安倍晋三首相が訪米する前夜のワシントンDCでこの原稿を執筆している。 【詳細画像または表】 安倍首相は、4月28日にバラク・オバマ大統領との日米首脳会談に、29日には日本の首相として初めて米議会上下両院合同会議での演説に臨む。現地の政策関係者や知識人だけでなく、各国大使館・外交官らの関心も高い。何よりだ。 安倍首相は羽田空港から飛び立つ前、記者団たちに対して、米国のリバランス政策や日本の積極的平和主義を含め、“日米がどういう世界をつくっていくかというビジョンを示す”という意気込みを語ったが、私がワシントンDCで米国や諸外国の政策関係者や知識人らと話をする限りにおいては、「日米間でTPPをめぐる協議がどこまで進んでいて、どれだけの合意が達成されるのか」(中国の経済記者)を除けば、安倍首相本人の歴史認識への関心が圧倒的
「2年縛り」の契約期間で購入することが多い携帯電話。高額な解約金がかからずに解約できるのは、契約期間の24カ月が過ぎた25カ月目の1カ月間のみだ。これを逃すと、また解約金がかかってしまう。 大型連休明けに議論スタートだが、携帯3社は猛反発する可能性 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯大手は、この更新期間を2カ月間に延長し、かつ、契約期間の満了をユーザーにメールで知らせる仕組みを今期中に整える方針を示した。通知メールは6月末までに開始、更新期間については12月末をメドに延長する考えだ。 ■ 高額の解約金にクレーム多数 この方針は、総務省が4月20日に開催したICTサービス安心・安全研究会(2020年代に向けて消費者保護ルールなどの課題を検討する有識者会議)で示された。実際、更新月を逃すと高額の解約金(各社とも9500円)がかかることについては、以前からもクレームが寄せられている
昨年4月に約3億5000万円の法人税未納が発覚し、経営破綻状態と発表した与沢翼氏。「秒速で1億円稼ぐ」と豪語し、高級車に美女をはべらせ、バブル時代を彷彿とさせるような豪遊ぶりを見せつけていた彼の凋落を見て、「秒速で1億稼ぐ男、秒速で破産寸前!」「税金支払いで自宅も差し押さえ。与沢翼、ホームレス化!」など、数々のメディアが報じたのも覚えているだろう。 もはや表舞台からは姿を消したのかと思われていた与沢氏だが、なんと昨年12月に海外へ移住を果たしていた。行った先は、アジアきっての金融大国・シンガポール。その移住の真意や現在の生活ぶりを知るべく、SPA!取材班が密着取材を決行した! シンガポール最高級と言われる56階建てマンション「オーチャード・レジデンス」。その最上層49階に与沢氏は居を構えていた。 「今の家賃は200万円。新居に住むにあたって3000万円近くの家具を買ってしまいました」
これまでは通行量の多い郊外沿線に、大型店を設けて成長してきたニトリホールディングスが、東京・銀座に初進出する。4月24日、百貨店「プランタン銀座本館」6階に、売り場面積約450坪の店舗「ニトリプランタン銀座店」をオープンさせる。今後は出店余地が大きい都市部でも攻勢をかける。今回の銀座店はその試金石だ。 イケアとニトリが「日本の家具事情」を変えた ニトリの通常店舗は約1500坪と広いが、プランタン銀座店はその3分の1以下に過ぎない。そのため商品を厳選し、コーディネートを中心にした売り場構成にするなど、これまでとは違うコンセプトの店にする。 たとえば、季節ごとにソファやカーテンの色、柄の組み合わせを変え、部屋ごとに最適なインテリアを提案する。プランタンの中心顧客である、20〜30代の働く女性を取り込む考えだ。 ■ 都市の小型店でも「ニトリ」で進出 銀座への出店は小売業にとってひとつの「
中国の李克強首相は、中国の国会にあたる全人代閉幕後の会見でこう言い放った。 「一国の指導者にとって、先人の業績を引き継ぐだけでなく、先人の罪な行いがもたらした歴史の責任も負わなければならない」「安倍談話」への牽制である。戦後70年を踏まえ、安倍晋三首相が今夏に発表する談話の検討が始まり、各国が動向を注視している。とくに中国、そして韓国の反発は必至である。国内でも発表を危ぶむ声が絶えない安倍談話に、果たして「正解」はあるのか。大前研一氏が解説する。 * * * 中国は、かつてはモンゴル帝国や満州族に侵略され、イギリスとのアヘン戦争では賠償金の支払い、香港の割譲、上海、広州、福州、厦門、寧波の開港などを余儀なくされた。度重なる侵略の過去があるにもかかわらず、なぜ日本との関係だけがここまでこじれてしまったのか。その根源を考えることは、すなわち共産党が支配する中国、そして戦後日本の対中外交を見
初めて会ったロシア人から「中村さんですね」と言われて驚いた。続けて「私の妻は『馬場真一』の娘です」と聞いてもっと驚いた。世界最大のニッケル生産企業の「ノリリスク・ニッケル」調査部長のDenis Sharypinさんから2月に初対面の挨拶をされたときの話だ。馬場君のお葬式の時にミニスカートにルーズソックスを穿いていたあの高校生の娘さんがデニスさんと結ばれたのだから「縁は異なもの味なもの」である。 馬場真一君とは私の前職(蝶理時代)の同僚である。彼は旧ソ連・ロシア貿易の蝶理のスーパースターで次々と新しいビジネスを開拓したが1998年に志半ばで帰らぬ人となった。彼は物資や化学品の輸出を担当し、モスクワにも10年間以上の駐在をして次のロシア貿易を背負って立つ人材であった。日本の傘や雑貨や水耕栽培プラントの輸出を成功させたのも彼の功績である。 馬場君の発想はユニークで、当時のガスプロム(世界一の
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