「直線」。 英語でいえば「ストレート」。 そうだ、もしかしたら、きょうの出走馬のなかに「ストレート○○」とか、「○○ストレート」という名前の祖先を持つ馬はいないかと、血統表をひっぱり出してきて調べてみた。17日、JRAで唯一の直線競馬の重賞であるアイビスサマーダッシュ(新潟芝・直線1000メートル)のレース直前のことである。 そうしたら、あっけなく見つかった。3番のエーシンヴァーゴウ。この馬は何十年、何百年とさかのぼらなくても、母の母、すなわちおばあさんが、スピークストレート(SPEAK・STRAIGHT)という名前だったのだ。 おお、この馬は血統表にストレートという名が刻まれている以上、直線競馬の申し子なのではないかと誰だって思う。 事実、エーシンヴァーゴウは前走5月29日のルミエールSで、新潟芝1000メートルの直線競馬に初めて出走し、これをいきなり勝っていた。好スタートを切って先頭に