任天堂の家庭用ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」と、国内外に300店舗以上ある居酒屋チェーン「笑笑」という業界もジャンルも全く異なる2つの“人気商材”が正面から争う珍事が起こっている。今年4月、WiiUを起動すると利用者の分身となるキャラクターが集まり、ゲームの感想が表示される「わらわら広場」の商標登録について、笑笑の運営会社が混同を招くと特許庁に異議申し立てを行ったのだ。知的財産をめぐり日本のビッグネーム同士が衝突する事態に多くの企業関係者が衝撃を受ける中、特許庁の「判決」が注目されている。 「例えば、プリウスという名称の家庭用ゲーム機が販売されたとして、一体、誰がトヨタ自動車の商品だと混同しますか。全くばかげている」。あるゲーム機メーカー幹部は、あきれた口調で打ち明けた。笑笑を運営する外食大手、モンテローザ(東京)が3月22日付で、任天堂のわらわら広場の商標登録の取り消しを特許庁に