2014年、チェコのカプリツェで行われたショーで、クランプスの扮装をする男性。何世紀も前から残る伝承の存在であるクランプスは今、米国でにわかに人気を得ている。(Photograph by David W. Cerny, Reuters) 「クランプス」という名前を聞いたことがあるだろうか。オーストリアの民間伝承に登場する、半分ヤギ、半分悪魔の姿をした怪物のことだ。クランプスは子供たちにプレゼントを配る聖ニコラウス(サンタクロースの起源といわれる人物)とは対照的に、悪い子供たちを叩いたり、連れ去ったり、さらには地獄へと引きずり込んだりする。そのクランプスが今、米国でひっぱりだこの人気者となっている。先日ついに彼を主役にした映画まで公開された。(参考記事:「クリスマスの歴史とトリビア」) 米国でクランプスが突如として脚光を浴びた理由について、アートディレクターのモンティ・ビーチャム氏は火付け役