東京都世田谷区立桜丘中学校は、西郷孝彦校長が着任してから、校則を全廃するなど様々な子どもに合わせた柔軟な教育に挑戦する「知る人ぞ知る学校」です。難関の日比谷高や、早稲田などの大学付属高に合格した生徒も多数出ています。朝日新聞の連載「いま子どもたちは」から、教育を専門に20年以上取材してきた記者が、桜丘中の日々を追った「桜丘中の挑戦」シリーズをまとめてお伝えします(年齢などのデータは2018年12月の紙面掲載時点のものです) (第1回)職員室前、廊下も教室 校則はない。チャイムも朝1度鳴るだけ。制服は着ても着なくてもいい。タブレット端末や携帯電話も持ち込み可――。 東京都世田谷区の閑静な住宅地にある区立桜丘中学校。学校パンフレットの表紙には「Enjoy Difference、Enjoy Diversity!」という言葉がある。多様な子どもに合わせた柔軟な教育に挑戦していることで、知る人ぞ知る