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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/ikedanobuo (5)

  • 池田信夫 blog 1段階論理の正義

    貸金業規正法の改正案がさらに手直しされ、特例措置の高金利を廃止して、消費者信用団体生命保険を借り手にかけることも禁じる方針が与党で決まった。前者については、当ブログでも何度か書いたので、ここでは後者について考えてみよう。 この保険は、債務者の生命保険でサラ金を返済させるもので、「人の命を担保にとるのは非人道的だ」という批判を浴びて、業界では自粛していた。今回の規制では、これを法律でも禁止するようだ。これは一見、債務者を自殺に追い込んで借金を取り立てるサラ金の悪逆非道な行為を防止する人道的な規制のようにみえる。 しかし問題はまず、そういうことが起こっているのかどうかということだ。金融庁の調査によれば、この保険の総受取件数のうち、自殺を原因とする受取件数は9.4%。これは死亡原因(20〜69歳)のうち自殺の占める率9.04%とほぼ同じである。つまり、この保険に入ることによって自殺が増えると

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    gnw 2008/06/12
  • 『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する - 池田信夫 blog

    最初にお断りすると、『カラマーゾフの兄弟』を読んでない人が書を読むのも、この記事を読むのも無駄である。少なくとも登場人物の名前ぐらい覚えていないと、まったく意味不明だ。 人生を変えるぐらいインパクトの大きなというのは、そうあるものではないが、『カラマーゾフ』は私にとってはそういうの一つだ。高校3年の夏休みに読んで、受験勉強する気がなくなり、夏休みを全部つぶしてドストエフスキー全集(江川訳)を全巻読んだ。もちろん、翌年の入試は落ちて浪人した。最近、著者(亀山郁夫氏)による新訳が、30万部を超えるベストセラーになって話題を呼んだ。 『カラマーゾフ』は、来は『偉大な罪人の生涯』と仮りに名づけられた後編とあわせて2巻の構想で書かれたが、その前編を書いたところでドストエフスキーが死んでしまったので、後編の内容を推理してみようというのが書である。単なるお遊びなのだが、推理する過程で、著者

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    gnw 2007/09/27
  • 池田信夫 blog:効率の高すぎる政府

    橘木氏のでも論じられているが、日の国民負担率は37%と、OECD諸国の中でアメリカに次いで低い。今の財政赤字をすべて増税でファイナンスしても50%に満たず、先進国では最下位グループだ(経済財政白書)。だから小泉政権でも「小さな政府」というスローガンはやめて「簡素で効率的な政府」などというようになり、安倍政権では「筋肉質の政府」という変な表現も出てきた。しかし行政の効率を公務員(独立行政法人などを含む)の人口比率で比べても、日は1000人あたり35人と、OECDで最低だ。つまり数値的な国際比較で見るかぎり、日はすでに効率的な政府なのである。 質的な問題は財政負担ではなく、むしろなぜこのように効率が高いのかということだ。たとえば、かつての金融行政は、ほとんど銀行・証券業界の業界団体による「自主規制」で運用されていた。大蔵省はそれを監督するだけだったため、SECの数十分の一の要員で規

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    gnw 2006/10/05
  • ビル・ゲイツの第2の人生 - 池田信夫 blog

    ビル・ゲイツがマイクロソフトの経営から身を引くという発表は、世界を驚かせたが、業界では「時間の問題」とみられていたようだ。たしかに、総資産290億ドル、ロックフェラー財団の10倍という史上最大の基金を運用する仕事は、マイクロソフトの経営に劣らずむずかしいだろう(ちなみに、株式を含むゲイツの総資産は500億ドルといわれている)。 社会貢献の世界で、ゲイツ財団の評価は高い。特に感染症の研究への援助は、この分野で最大であるばかりでなく、世界の関心を感染症に向けたという意味でも、大きな役割を果たした(サックスも高く評価している)。また従来の社会貢献が、恣意的にいろいろな分野に金を配っていたのに対し、ゲイツ財団は、マイクロソフトのように寄付の成果を評価し、効果の高い分野に重点的に資金を配分した点で「企業家的」だという。 金も地位も手に入れたゲイツにとって、最後にほしいものは名誉だろう。それはTi

  • 池田信夫 blog:ライブドアの功績

    今週の週刊東洋経済で、ライブドア事件を特集している。それによれば、ライブドアの「錬金術」は、今回の逮捕容疑だけではなく、MSCBなどの金融技術から、株価操縦やインサイダー取引に近いものまで、実に多様な手口でやっていることがわかる。しかし、それが違法かといえば、ほとんど前例がないので、よくわからない。 このように「法の抜け穴をつく」というのは、必ずしも悪いことではない。デリヴァティヴなどの金融商品でもっとも利益が上がるのは、規制が多く整合性のない市場である。たとえば債券の利子には課税されるがゼロクーポン債には課税されないという税制の穴があるとすると、ゼロクーポン債などを組み合わせて利付債と同じポートフォリオを複製して税金を逃れる、というように「制度的レント」の鞘取りをするのが投資銀行の大きなビジネスだ。 もちろん行政のほうは、そういう穴をふさごうとするから、やがて利鞘は縮小し、投資銀行は

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    gnw 2006/01/31
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