2020 年 4 月の最初の緊急事態宣言から 1 年が過ぎようとしています。 外出制限やマスクの着用、ソーシャルディスタンスを中心とした感染防止対策など、私たちの生活は 1 年前とは大きく変化しました。 なかでも「実際に店舗に出向き対面でやり取りをする」といったフィジカルな要素を含んでいた「モノの購買」は、デジタル化の進展によってどのように変化したのでしょうか。いくつかの調査を通じて、その動向を探ります。 コロナ禍で EC が拡大、新規よりも既存利用者の活性化2020 年の国内小売 EC 市場は、コロナ禍により近年続いていた上昇傾向が加速。市場規模は前年から 20% 以上増加の 11.9 兆円まで上昇(推定)しました(*1)。 一方 Google の調査では、2020 年 2 月以前と比較し、以降の 2020年 EC 利用率は 3 ポイント増にとどまっており、市場規模拡大の要因は新規利用者