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アゴラに関するgodelsproofのブックマーク (7)

  • 純粋「東浩紀」批判―“棲み分けない”批評家について(その2) --- 石崎 貴嗣

    ※その1から続く。 さて、東読者としての筆者の東に対する見方は、東のデリダに対するそれと同様である。つまり、筆者の見方では、東は真にデリディアンである。昔から一貫して東は、哲学者であって哲学者ではなく、批評家であって批評家ではない。実際、東はしばしば「自分の肩書きが何か分からない」という旨の発言をしている。 例えば、勝間和代がMCを務める「デキビジ」に出演した際には、 「なんでも良いんじゃないでしょうか。色々物を考えている人、という感じの自己イメージでやっているのですけど、あまり的確な肩書きが無いので……。 早稲田大学で教えたりしているので、早稲田大学教授とかってやれば当は通りがすごくいいんですけど、なんか「大学教授」とかってアイデンティティも全然ないので……。」といった具合である。 それこそ失笑ものの「誤読」かもしれないが、あえて東のこの種の発言を深読みすれば、これはデリダの「原エクリ

    純粋「東浩紀」批判―“棲み分けない”批評家について(その2) --- 石崎 貴嗣
  • 純粋「東浩紀」批判―“棲み分けない”批評家について(その1) --- 石崎 貴嗣

    東浩紀において、「哲学者・批評家」という肩書きはいまや形骸化している。つまり東によって現在書かれている批評文は、かつて『存在論的・郵便的』に象徴されていたようなアカデミックな厳密性を失っている。 おそらくこのような実感は、いま『一般意思2.0』や『思想地図β』を手に取る読者の多く、そして何よりも少なからぬ「哲学者」と「批評家」たちに共有されている。ならば、その形骸化はなぜ生じたのか。私たちはそろそろ、かつて佐々木敦が「論壇で一人勝ち」と形容したこの“批評家”について、そのように率直に問うべきだと思われる。 人もしばしば口にするように、現在の東に対する批判の多くはこうである。すなわち、「昔の東浩紀はよかった。なぜ哲学者を、否、学者であることをやめたのか」。この種の批判を背後から支える論理は、素朴な二項対立である。したがって、次の論理公式に還元することができる。 『「昔の東浩紀は良かった」が

    純粋「東浩紀」批判―“棲み分けない”批評家について(その1) --- 石崎 貴嗣
  • 丸山眞男を沈黙させた謎 - 『《日本の思想》講義』

    《日の思想》講義――ネット時代に、丸山眞男を熟読する 著者:仲正 昌樹 販売元:作品社 (2012-08-09) 販売元:Amazon.co.jp ★★★☆☆ 著者もいうように、丸山は日の戦後でもっとも重要な思想家である。しかし彼は一般には「戦後民主主義」とともに終わった人と思われており、彼についての研究や論評もそういう面に片寄っている。書も『日の思想』をテキストにしたものだが、岩波新書1冊を解説しただけで「丸山を熟読する」と称するのは羊頭狗肉である。 著者が「丸山の思想」として論じているのは彼のいう「夜店」の部分だけで、もう賞味期限は尽きている。いま読んでおもしろいのは、田中久文『丸山眞男を読みなおす』が論じている「店」の部分だが、書はほとんどそれに言及していない。特に重要なのは丸山の死後に刊行された講義録だが、著者はそれを読んだ形跡もない。 丸山は70年代以降、健康を害して

    丸山眞男を沈黙させた謎 - 『《日本の思想》講義』
  • さらにセコくなってきたアップル

    iCloudがハッキングされて対策中のアップルなんだが、iCloudなどのクラウド技術については、スティーブ・ウォズニアック氏が警鐘を鳴らしています。この「スラッシュドット・ジャパン IT」では彼の発言を紹介。我々は、大事な情報を誰かに丸投げして保存してもらう、という「恐ろしい行為」に気づくべきです。 一方、新型iPhoneの発表間近、ということでネット上がザワついてきました。情報管理と言えば、iPhoneのリークも増えてきている。この「ガジェット速報」では、iPhoneを分解できなくする特殊なネジを開発中? と書いている。ディスプレイが割れたりしたとき、正規に修理すると馬鹿高いわけで、これが格安に直す修理業者対策、というのではあまりにセコい話です。 表題の記事では、ボロボロといろんな部品が流出してる、と書いている。こうした情報はウソかホントかわからないんだが、ジョブズ亡き後、アップルの製

    さらにセコくなってきたアップル
  • Twtterは愚か者を見つけるツール

    ロンドン五輪ではSNSが発端の騒動も話題になったんだが、相変わらずTwitterのつぶやきからの炎上も目立ちました。一部でTwitterは「バカ発見器」とも言われているらしい。学生が自分の犯罪歴を吐露したり店員が有名人のプライバシーを暴露したり、誹謗中傷以外にもこれまでいろんなことが起きました。 最近ではこの「ロケットニュース24」の記事、無免許で車を運転する様子をツイートした男性について書いている。ご丁寧にシートベルト非着用の写真も掲載され、愚か者の発見器たるTwitterの面目躍如、といったところです。 表題の記事では、聖心女子大が学生や教職員へ出したアナウンスを紹介しています。いわく「私的な友達同士のおしゃべりであれば問題がないことでも、『不特定多数に向かって発信した』場合は、個人情報の漏えい、名誉毀損、プライバシー侵害、守秘義務違反などの点で問題になることがあります」と警告。「バカ

    Twtterは愚か者を見つけるツール
  • 書評:素晴らしく効率的な読書法とその限界 --- 城 繁幸

    読書の技法 誰でも物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門 週刊東洋経済の連載から、読書に関する部分だけを再編集した一冊。 タイトルにいささかの偽りも誇大性もなく、掛け値なしに素晴らしい読書の技法テキストだ。 著者のいう読書術とは分類であり、熟読すべきと流すだけのをえり分けるプロセスが肝だ(当然、その判断基準のために一定の読書量の蓄積は必須であるが)。 熟読すべきは基礎知識を与えてくれるベースとなるで、そういったは逆に何度も通読する。その他のは基礎知識をもとに速読すれば十分だ。 その分類さえスムーズにできるようになれば、月300冊ほど“処理”することも可能だという。 そこまでのボリュームではなくても、ある程度読書しているという人間なら、無意識的に似たようなプロセスは経ているのではないか。著者はそれをさらに効率化し、実際の社会問題とリンクして知識を使用するケースまで踏み込んで紹

  • 後悔しないKrugman

    つまらないKrugmanの話に戻ろう。 Krugmanは後悔しない。 バブルがあったことはすべて忘れて、今の経済を観よう。 あ、失業者がいっぱいいるじゃないか。 大恐慌の時と同じだ。 財政出動しないと。あり得ないくらい大規模に。失業がなくなるまで。 ということだが、バブルを忘れるのはいいことなのか? 今の失業が重要。 これはそうだ。 失業の理由は、構造的ではなく、需要の全般的な減少にある。だから需要を増やせ。 ということだ。 しかし、まず、基的な問題がまずひとつ。 需要不足なのではなく供給過剰なのではないか。 ということだ。 2002年から米国のバブルが続いていたとすると、リーマンショック時点での供給過剰はかなりすすんでいたのではないか。 住宅、自動車がその代表だが、住宅は在庫が少しずつ処理されて、地域により回復に向かい始めている。投機的要素の強かった地域、セカンドハウス、サードハウスの

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