OPEC=石油輸出国機構が減産を見送ったことで原油の先物価格が急落しましたが、産油国でもあるロシアのプーチン大統領は国内外の石油大手のトップらと会談し、「特別なことではなく、受け入れられる」と述べて、平静を保つよう呼びかけました。 ロシアでは、ウクライナ情勢を巡る欧米などの制裁に加えて、OPECの減産見送りによる原油の先物価格の急落で経済が悪化するとの観測が広がり、通貨ルーブルがドルに対して最安値を更新したほか、エネルギー関連企業を中心に株価も下落しました。 こうしたなか、プーチン大統領は28日、南部のソチでノバク・エネルギー相や「ロスネフチ」など国内の石油大手のトップを同席させ、ロシアでの油田開発に参加しているフランスの「トタル」の幹部らと会談しました。 この中で、プーチン大統領は「原油価格の下落は避けることのできない市場の反応だ」としたうえで、「ロシアにとって特別なことはなく、受け入れ
28日のニューヨーク原油市場は、原油の供給が需要を上回り過剰になることへの警戒感から原油の先物に売り注文が相次ぎ、先物価格は一時、1バレル=65ドル台に下落しました。 28日のニューヨーク原油市場は、OPEC=石油輸出国機構が減産を見送ったことを受けて供給が過剰になり、さらに値下がりするという見方から先物に売り注文が相次ぎました。 このため、国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格は一時、1バレル=65ドル台まで下落し、2010年5月下旬以来およそ4年半ぶりの安値水準になりました。 市場関係者は「原油市場は売りが売りを呼ぶ展開になっている。このまま値下がりが続けば、アメリカで生産しているシェールオイルの開発にも影響が出そうだ」と話しています。
日本の相対的貧困率(平均的な可処分所得の半分以下の収入しかない層に所属する人の割合)はバブルが崩壊した1990年代から上昇し、「一億総中流」と言われた時代は遠い昔となりました。それに伴い、ホームレスやネットカフェ難民、路上売春や出会い系サイトを利用した売春を行う女性も増加していると言われています。 実際、厚生労働省が2014年7月に発表した「平成 25 年国民生活基礎調査」によると、2012年の相対的貧困率は16.1%(6人に1人)と過去最悪で、子供の貧困率も16.3%にまで上がっています。「大人が一人」(主にシングルマザー)の世帯では、半数を超える54.6%が、「大人が二人以上」の世帯員でも12.4%が相対的貧困に陥っています。 ■現代の貧困の原因 ピューリッツァー賞を受賞した元ニューヨーク・タイムズの記者、デイヴィッド・シプラーがアメリカの貧困層の実態を描いた『ワーキング・プア アメリ
裁判員が裁判のどのような局面でストレスを感じるのか細かく把握して、心理的な負担を軽減する取り組みにつなげようと、弁護士などで作る団体が、裁判員経験者を対象にしたアンケート調査を来月、行うことを決めました。 裁判員制度は導入されて5年がたちましたが、法廷で遺体の写真を見た裁判員が急性ストレス障害と診断されるケースも出ていて、裁判員の心理的な負担をどう減らすかが課題となっています。 こうしたなか、弁護士などで作る団体の「裁判員経験者ネットワーク」が、これまで裁判員を務めた人を対象に「心の負担」に重点を置いたアンケート調査を来月、行うことを決めました。 アンケートの質問は裁判員が向き合う人の運命を決めることや、残酷な証拠の写真を見ること、さらに裁判所に長時間いることなどさまざまな局面について、それぞれ心理的な負担を感じたか尋ねる内容になっています。 さらにストレスを自覚した時期についても、審理の
簡易投稿サイトを運営するアメリカのツイッター社は、利用者がスマートフォンにどのようなアプリを入れているかの情報収集を始めました。 利用者の好みに応じた広告を配信するのが目的だとしていますが、専門家からはプライバシーの侵害を懸念する声も上がっています。 ツイッター社の日本法人によりますと、こうした情報の収集は、iPhoneやアンドロイドなどのスマートフォンでツイッターを使っている人を対象に行われ、利用者の端末にどのようなアプリがインストールされているかの情報がツイッター社に送られるということです。 目的については、インストールされているアプリを知ることで利用者の好みや趣味を把握し、その人に合った広告を配信するためだとしています。 ツイッターの利用者は世界におよそ2億8000万人いますが、こうした情報を送られないようにするためには、利用者みずからが設定を変更する必要があるということです。 これ
筋力が徐々に衰える難病のデュシェンヌ型筋ジストロフィーの患者からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製し、病気の原因になる遺伝子の変異を狙い通りに修復することに成功したと、京都大iPS細胞研究所の堀田秋津・特定拠点助教らが発表した。 遺伝子を修復した細胞を移植して筋力を回復させる治療につながる成果で、論文が米科学誌「ステム・セル・リポーツ」電子版に27日掲載される。 根本的な治療法がないデュシェンヌ型筋ジストロフィーは、遺伝子の変異で筋肉の構造を支えるたんぱく質(ジストロフィン)が作れない病気で、国内に推定約3500人の患者がいる。 堀田助教らは、患者のiPS細胞で遺伝子の変異がある部分だけを切断する新たな技術を使って、遺伝子を修復した。修復後のiPS細胞を筋肉細胞に変化させたところ、ジストロフィンが作られていた。
生乳(せいにゅう)不足でバターの品薄が続いている問題で、農林水産省は28日、大手乳業メーカー4社や乳業団体に対し、クリスマスの最需要期に向けてバターを最大限供給するよう求めた。要請は6年ぶり。西川公也農水相は閣議後の記者会見で「メーカーには社会的責任として家庭用バター生産に取り組んでもらいたい」と話した。 酪農家や乳牛の数が減って生乳生産量が落ち込んでいることから、国は今年度、2回にわけて計1万トンの業務用バターを緊急輸入。しかし、クリスマスの最需要期を前に、家庭用や中小の洋菓子店向けのバターが不足している。 生乳は、保存がきかず高値で売れる牛乳や生クリームに優先的に加工される。余った分が保存のきくバターなどに回され、生乳の廃棄や品薄を防ぐ調整弁の役割を担う。この調整機能を守るため、国はバターに高い関税をかけ、事実上民間が自由に輸入できないようにしており、不足分は国が輸入する。農水省は緊急
11月28日、三菱UFJリサーチ&コンサルティング・主任研究員の片岡剛士氏は、アベノミクスが本格スタートした2013年の日本経済はほぼシナリオ通りに推移したが、今年4月の消費増税で効果が打ち消され、振り出しに戻してしまったと指摘。この2年間の総合評価は「40─50点」と採点した。写真は、東京・銀座、16日撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino) [東京 28日 ロイター] - 三菱UFJリサーチ&コンサルティング・主任研究員の片岡剛士氏は、アベノミクスが本格スタートした2013年の日本経済はほぼシナリオ通りに推移したが、今年4月の消費増税で効果が打ち消され、振り出しに戻してしまったと指摘。この2年間の総合評価は「40─50点」と採点した。
OPEC=石油輸出国機構の減産見送りを受けて東京商品取引所では、原油の先物に売り注文が増えて、夜間取引では一時、およそ2年ぶりの安値となりました。 28日の東京商品取引所は、原油の先物に売り注文が集まり、取り引きの中心になっている来年4月ものの価格は大幅に下落し、1キロリットル当たりで、27日でより2000円以上安い水準で取り引きされています。 また夜間取引では一時、1キロリットル当たりで、27日より2920円安い5万3130円と、取り引き時間中としてはおととし12月以来、およそ2年ぶりの安値をつけました。 価格が下落しているのは、中国の景気減速やヨーロッパ経済の停滞などで、原油の需要の落ち込みが見込まれる中、OPECが減産を見送ったことで供給過剰の状態が続くのではないかという見方が広がっているためです。 市場関係者は「市場ではOPECが原油の減産を決めるのではないかという見方もあった中で
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