都内のビルの一室。薄暗い照明の下、一点を見つめ、涙を浮かべる20人ほどの人々。悲しいことがあったわけではありません。実はこれ、″涙活″と呼ばれるイベントです。感動的な映像などを見て、涙を流すことでストレス解消につなげる“涙活”。ここ数年、20代から50代までの働く世代の間で広がっています。 もともと女性の集まりでしたが、最近は、男性が半分を占めるといいます。一方で、泣くために参加しながら泣くことができない女性もいます。都会の片隅に集う“泣きたい男”と“泣けない女”。現代の働く人たちが抱えるさまざまな悩みやストレスを取材しました。(映像取材部カメラマン 中村誠) 先月上旬。すっかり日も落ちた午後7時すぎ、東京・上野の“涙活”会場に、仕事終わりの会社員が集まってきました。 この日の参加者は女性が10人、男性が10人。スクリーンに映されたのは、地方の楽器販売会社のCM。娘の結婚披露宴でピアノを弾
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