海の向こうの半島が何やらキナ臭い。6月25日は朝鮮戦争開戦から70年という節目にあたるが、北緯38度線で分断された国同士の争いは終わりが見えない。そう実感させられる出来事が起こっているのだ。 *** [注目]金正恩が「トイレ持参」で排泄物も残さなかった理由 その最たる事件は、北朝鮮の開城(ケソン)工業団地にあった南北共同連絡事務所の爆破だろう。韓国が総工費17億円をかけて民族融和の象徴としてプレゼントした建物が、北朝鮮によって木っ端みじんに粉砕されたのである。 ソウル駐在記者が言う。 「きっかけは、5月31日に韓国の脱北者団体が『偽善者金正恩(キムジョンウン)!』と書かれたビラを風船につけ、北朝鮮の上空に向けて飛ばしたこと。ビラには金正恩氏(36)の顔写真と共に罵詈雑言が連ねられていた。これに激怒した北は、共同連絡事務所の破壊を予告して、6月16日に爆破してみせたのです」 〈南朝鮮の連中と