私たちのおなかの中にある腸は、食べ物の消化吸収を担う。昨今は体の免疫機能や長寿などに関係があることが分かってきており、飲料メーカーなどの関連商品が売れている。腸内環境を整えるには早い方がいいとされ、「腸活は2歳から」と話す専門家も。また、脳との関連性も注目され始めている。いずれもカギは腸内細菌だ。 ◇便を調べて… 人の腸内には細菌が約1000種、40兆個ほど生息しているとみられている。種類は人それぞれで、食生活や住む国なども違いの一因。細菌はおのおの役割も違い、常に互いに競合・協調しつつバランスを保っているという。 腸内細菌について「種類は多ければ多いほどいい」と話すのは、主にアスリートの腸内細菌を研究する「AuB」(東京)取締役で研究統括責任者の冨士川凛太郎さん。同社はアスリートの便検体に含まれている腸内細菌のDNAを採取・解析し、その種類や数を検出。体調や健康との関係を探っている。 こ