おおまかな印象としては、よい資料を用いた良問が多かった。しかし一方で、本試験と同様に世界史Aの問題としては難易度が高い。「世界史Bの問題」と言われても違和感なく、受験者がゼロまたは極少数である世界史Aの追試としては、正直「もったいなかった」と思う。 第1問のテーマは、歴史の動きとモノや習慣との関係。問2は「う」が匈奴であるため、単純な知識問題となってしまったのが惜しい。「あ」と「い」がトルコ系であるため、「う」もトルコ系で揃えると、トルコ系民族の西方移動として考えることも可能である(こうなると世界史Bだが)。かつてセンター試験の時代に出題されたことがあるが[https://zep.blog.ss-blog.jp/2013-01-06]、やはり世界史Bである。問3のヒントは絵ではなく、先生の言葉「西アジア産の青いコバルト顔料で文様を描いて絵付けをした」である。絵で示された器の拡大図はなんとな