児童、生徒数が増えている福井市森田地区で新設される新しい市立中学校の校名について、福井市は「九頭竜(くずりゅう)中学校」とする方針を固めた。二十七日、市学校設置条例の一部改正案を開会中の市議会定例会に提出した。 市教委は昨年十二月から今年一月にかけて、新しい中学校の校区となる森田、河合両地区の住民や教職員、卒業生から校名案を公募。二百三十四件の応募があり、「九頭竜」が四十四件で最も多かった。次いで「森田」が二十五件、「福井北」が十四件だった。新しい中学校は九頭竜川の北側に位置する。 アンケートを基に保護者や住民、教職員らでつくる校名検討委が協議し、「森田、河合両地区から共通して連想される九頭竜川のように、生徒が大きく豊かな人間に成長してほしい」と、「九頭竜」を選んだ。幅広い世代から応募があり、「新九頭竜」「九頭龍北」など、九頭竜にちなんだ案が多かったことも考慮した。