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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/akane (8)

  • カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らかに ヒト以外で確認されたのは初めて

    <数の感覚は様々な動物に備わっているが、数を声で表現しているところが観察されたのはヒト以外でカラスが初めて。この事実を、独テュービンゲン大の研究者たちはどう突き止めたのか> 鳥類の中でも、とりわけ知能が高いとされるカラス。皆さんも、カラスがクルミを車道に置いて、自動車に轢かせることで硬い殻を割って中身をべたり、巣を壊したヒトを敵として記憶し、家から出てくる度に攻撃したりする様子を見聞きしたことがあるでしょう。 ドイツのテュービンゲン大の研究チームは今回、カラスの賢さを新たな視点から示すことに成功しました。カラスはカラス語で「いち、に、さん、し」と声を出しながら、4まで数を数えられるというのです。研究成果は、科学総合学術誌「サイエンス」に5月23日付で掲載されました。 これまでの研究により、数の感覚を持っている動物はたくさんいることが分かっています。けれど今回の研究では、カラスは数を理解し

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らかに ヒト以外で確認されたのは初めて
  • 他のオスと戦うか「間男」になるか...ヤリイカのオスの繁殖戦術は「誕生日」で決まる 東大グループが解明

    他のオスと戦うか「間男」になるか...ヤリイカのオスの繁殖戦術は「誕生日」で決まる 東大グループが解明 <ヤリイカのオスは体の大きい集団と小さい集団に分かれ、それぞれ異なるアプローチで繁殖を試みる。その運命を左右してしまうという誕生日はどのように確認できるのか。東京大学大気海洋研究所・岩田容子准教授らのチームの研究を概観する> 動物の繁殖戦術は多種多彩です。とりわけオスは、メスを巡って戦うために体を大きくして立派な角を持ったり、メスに選ばれるために美しい声や羽を持ったりと、繁殖で有利になるように同じ動物種で同じ方向に進化する様が頻繁に観察されます。 一方、同じ動物種の同性内で複数の繁殖戦術(代替繁殖戦術)が見られる場合もあります。たとえば、ヤリイカではオスが体の大きい集団と小さい集団に分かれ、大きいオスたちは正攻法で他のオスと戦ってメスを勝ち得て繁殖するのに対して、小さいオスはカップルの隙

    他のオスと戦うか「間男」になるか...ヤリイカのオスの繁殖戦術は「誕生日」で決まる 東大グループが解明
    gogatsu26
    gogatsu26 2024/05/10
    ヤリイカっていうくらいだし
  • 1万5千年前、西欧の葬儀では死者が「食べられていた」...その証拠とは?

    一部の頭骨には装飾的なギザギザのカットが…(写真はイメージです) Sergey Nemirovsky-Shutterstock <ロンドン自然史博物館人類進化研究センターの研究者たちは、なぜ人の痕跡を葬儀と結び付けたのか。その風習はいかにして途絶えたのか> 後期旧石器時代にあたる1万5000年前の北西ヨーロッパでは、死者をべることを葬儀の風習とする文化が広く定着していたようです。 人間が人間の肉をべる習慣は、カニバリズム(cannibalism:人俗、人の共い)と呼ばれます。文化人類学における分類では、一時的な飢えによってやむを得ず人肉をべたり、猟奇的な犯罪で被害者がべられたりする場合はカニバリズムには含まず、社会的・制度的に認められた人の慣習や風習のみを指しています。 ロンドン自然史博物館人類進化研究センターの研究チームは、ヨーロッパに点在する後期旧石器時代の遺跡を広範囲

    1万5千年前、西欧の葬儀では死者が「食べられていた」...その証拠とは?
    gogatsu26
    gogatsu26 2023/10/15
    “…北西ヨーロッパ各地のマドレーヌ文化圏で頻繁に観察されることは、カニバリズムがマドレーヌ文化の中で食生活を補うためではなく、葬儀での死体処理の方法として広く普及していることを示唆している」と”
  • 卵子も精子も使わずに「発生後2週間のヒト胚モデル」作成、構成要素も完全再現...倫理問題クリアで不妊治療に貢献か

    2021年5月には国際幹細胞学会が指針を改定し、それまで禁じてきた「14日を超えるヒト胚の培養」を容認した(写真はイメージです) Shutterstock <著名な研究者も「現時点で最も重要な研究」とコメントするこの人工ヒト胚の誕生は、不妊治療を前進させる朗報か、それとも「人造人間」発生の可能性を示した禁断の研究だったのか> イスラエルのワイツマン研究所のジェイコブ・ハンナ教授らは、卵子と精子から形成される受精卵を使わずに、多能性幹細胞を使って受精後14日目のヒト胚(成長した受精卵)にそっくりな「人工胚モデル」を作ることに成功しました。さらに、この人工ヒト胚は、母体の子宮内ではなく実験室で成長させていますが、妊娠検査薬で陽性反応を示すシグナルを出していることも確認されました。 研究成果は英科学総合誌「Nature」に6日に掲載され、報道機関の取材に対して「現在、行われている中で最も重要な研

    卵子も精子も使わずに「発生後2週間のヒト胚モデル」作成、構成要素も完全再現...倫理問題クリアで不妊治療に貢献か
  • 幻の常温常圧超伝導ニュースを超えた! 京大チームが超伝導体で「ノーベル賞級」の大発見か

    LK-99は「エネルギー問題の解決の糸口になる」と期待されたが…(写真はイメージです) Rokas Tenys-Shutterstock <韓国チームの開発したLK-99について、科学界は「常温常圧超伝導体は幻だった」と結論づけている。そんななか、67年前に予言され、理論上だけの存在だった「パインズの悪魔」を京大教授らが観測。ノーベル賞級の研究成果が発表された> 韓国チームが世界初の常温常圧超伝導体(超伝導物質)と主張する「LK-99」は、7月末に発表されて以来、「世紀の大発見か?」と世界中を巻き込む大論争になりました。 「当だったらノーベル賞級」「エネルギー問題の解決の糸口になる」とされ、超伝導体関連の株式市場まで動きましたが、世界で最も権威がある科学学術誌の一つである「Nature」は16日、オンライン版で「韓国の研究チームが開発したLK-99は常温常圧超伝導体ではない」と報じました

    幻の常温常圧超伝導ニュースを超えた! 京大チームが超伝導体で「ノーベル賞級」の大発見か
    gogatsu26
    gogatsu26 2023/08/20
    “67年前に予言され、理論上だけの存在だった「パインズの悪魔」を京大教授らが観測”
  • 「最悪のシナリオ」検討──太陽フレア対策に日本政府も本腰

    太陽フレアは黒点の周りで起きる爆発でサイズは1万~10万キロ、水爆に換算して10万~1億個分のエネルギーとされている(写真はイメージです) Pitris-iStock <大規模な太陽フレア被害について、未だにリスクとして十分に認知されていないのが実情。地球にはどんな悪影響があるのか。生活に支障をきたすのか。これまでの観測史と、検討されている対策を紹介する> 日の気象観測や天気予報に大きな役割を果たしている気象衛星「ひまわり」。1977年7月に打ち上げられた「ひまわり(1号)」以後、2022年12月13日午後2時から運用開始される最新の「ひまわり9号」までは、地球の天気を監視してきました。 政府は、太陽の表面で起きる爆発現象「太陽フレア」を日独自で観測して「宇宙天気予報」に役立てるために、28年度にも打ち上げる「ひまわり9号」の後継気象衛星に観測センサーを搭載する方針を固めました。 大規

    「最悪のシナリオ」検討──太陽フレア対策に日本政府も本腰
  • 解剖実習遺体からプリオン検出の意味、プリオン病の歴史とこれから

    正常なタンパク質に異常な形状を伝搬するプリオン。宿主の脳や神経組織の細胞を破壊し死に至らせる(写真はイメージです) Christoph Burgstedt-iStock <未だに治療法が確立されておらず、「第3の感染症」とも呼ばれるプリオン病。長崎大・西田教行教授らの研究グループが検出に用いた技術は、実習の安全性を向上させるだけでなく、将来的にプリオン病の感染拡大防止に役立てられる可能性も秘めている> 長崎大の西田教行教授(ウイルス学)らの研究グループは、医学部や歯学部で行われる解剖実習のために提供された遺体を調べた結果、1体からプリオン病の原因となる異常なタンパク質(プリオン)が検出されたと発表しました。プリオン病と未診断の解剖実習遺体からプリオンが発見されて同病と確定診断されたのは、世界初といいます。 プリオン病は未だに治療法が確立されておらず、致死率100%の疾患です。感染から数カ月

    解剖実習遺体からプリオン検出の意味、プリオン病の歴史とこれから
    gogatsu26
    gogatsu26 2022/06/21
    “茜 灯里 作家・科学ジャーナリスト”
  • 生命の「地球外起源説」を強力サポート 隕石の再分析でDNA、RNAの核酸塩基全5種の検出に成功|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    最新の分析技術で再分析したのは、3種の炭素質隕石(写真はイメージです) dottedhippo-iStock <北大低温科学研究所・大場康弘准教授らの研究グループによる超高感度の計測装置を用いた分析は、生命の地球外起源説を補強する成果を導き出した> 地球の生命はどこから来たのでしょうか。地球内が起源という仮説と宇宙から飛来したという仮説があります。 北海道大低温科学研究所の大場康弘准教授らの研究グループは4月27日、1969年にオーストラリアで見つかった「マーチソン隕石」など3種の隕石を最新の分析技術で改めて調べた結果、生物の遺伝情報を伝える「核酸」を構成する塩基、全5種類の同時検出に成功したと発表しました。この研究は英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載されました。 今回の研究は、地球の生命の起源は、約40億年前に宇宙から飛来したという地球外起源説を補強するものと考えられます

    生命の「地球外起源説」を強力サポート 隕石の再分析でDNA、RNAの核酸塩基全5種の検出に成功|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
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